第四章 その五「楽観性」今どき経営計画!ハッピー☆パフォーマンス・マネジメント - 三大幸福感の源のひとつ「心の健康」を促す経営

 

前回はPsyCap(4つの心理的資源を豊かにすることで、生産性を上げる手法)のうちの「回復力」の鍛え方をご紹介させていただきました。

 

PsyCapの4つの要素

1.  希望 - 明るい未来をつくる能力

2.  自己効力感 - あるタスクに対して出来ると信じて進む能力

3.  回復力 - 失敗や逆境から立ち直る能力

4.  楽観性 - 楽観視する能力

 

今回は「楽観性」の鍛え方をご紹介いたします。

 

[楽観性 - 楽観視する能力]

 

楽観性を育む方法は「視点を変えること」に他なりません。

 

よく言われる例ですが、コップにお水が半分入っているとします。

この事実を「もう半分しかない」もしくは「まだ半分もある」と表現できます。

このように同じ事実も捉え方の違いでネガティブにもポジティブもなり得るのです。

 

視点を変えるには、ご自身の過去の経験を客観的に分析し、受容することです。(感情を省き事実を理解する)

 

例:「営業成績が10人中5位に終わり悔しい、私は営業には向いていないのかも」→ 

分析後「営業成績が10人中5位であった」→ 

受容「営業成績が10人中5位まで行けた。もっとがんばれば上がれそうだ」

 

過去でなくても、「ああ、今私は悲観的かもしれない」と思ったときは事実を文章にして、肯定的な文章に置き換えることで楽観視する能力が育まれます。

 

そして、今に感謝することです。

小さなことでも感謝の気持ちを忘れずに今のこの瞬間をありがたく思うことです。

 

最後に、明るい未来を思い描くことです。

 

「過去の経験のすべてが感謝あふれる今をつくった、そしてその素敵な今がずっと続く、今よりもっと輝く未来をもつくれる。」

 

と自己暗示をかけ、楽観性を育んでいただければと思います。

 

三大幸福感の源のひとつ「心の健康」を促す経営としてPsyCap(4つの心理的資源を豊かにすることで、生産性を上げる手法)をお伝えいたしました。

 

更に詳しく知りたい方は下記のサイトがおすすめです。

 

http://www.annualreviews.org/doi/full/10.1146/annurev-orgpsych-032516-113324

 

長々とご説明いたしましたが、私がなぜ数ある心理セラピーの中からPsyCapをご紹介したかというと、効果が証明済みでいて会社で取り入れ易いからです。

 

2時間ほどでできるオンラインPysCapトレーニングもありますし、例えばこちらのサイトでは販売もされています。

 

https://positivepsychologyprogram.com/

 

そして「Happify」というPsyCapトレーニングのオンラインゲームもあります。(ゲームですが研究で効果ありと証明されております)

 

https://my.happify.com/home/

 

または、こういったソフトウェア等がなくてもご紹介しました内容などを参考に実践されても効果は期待できるのではないでしょうか。

 

それでは次回は三大幸福感の源のひとつ「良好な対人関係」を促す経営についてご紹介致します。