倫理講習の意義

みなさまこんばんは。

 

先日倫理に関する講習を受けてきました。

ニュージーランドでは公認会計士は最低でも5年に一度は倫理に関する講習を受ける義務があります。

 

倫理というものは法律を守っているかどうかとは全く別問題で、個人により取り方も変わるので一概に正しい判断、答えがあるというわけではありません。また頭で理解はできていても、実際にその状況に陥った場合にその考え通りに実行するかどうかも問題になってきます。

 

例えばこんな状況に陥ったとします。

 

あなたはミスを犯してしまい、何とか修正しようとしています。

あなたの上司はそのミスに気付いていません。

もし上司に報告すれば、上司から怒られ、そのことが今後の出世に響くかもしれません。

もし上司に報告しなければ、その仕事の締め切りに間に合わなくなり、お客様に迷惑をかけることになります。

 

あなたは上司に報告しますか?

 

頭の中ではどうしたらいいのかわかっているかもしれませんが、実際の状況で起こってしまうと(その仕事の内容によっては)倫理に反する選択をしてしまう場合もあるかもしれませんね。

 

職業会計士の倫理規定というのが存在し、公認会計士はその既定に従った判断を求められるはずなのですが、会計士が関係した粉飾決算等が行われているのも事実です。

 

再度倫理に関する規定を思い出すためにも、定期的な講習は意味があると感じました。